2016年6月24日金曜日

iTunesリッピング方法

最近カーオーディオのチューニングをした後に、
CDからパソコンに入れる時のフォーマットとかビットレートってどうしたらいいんですか?
という問い合わせを非常に多くいただきます。

聞くとカーナビのミュージックサーバーや、USBメモリ、iPodと、CDを聴き比べると音が悪いという。

今回はおそらく音楽ライブラリのソフトで一番メジャーなiTunesの効果的なリッピング方法を紹介したいと思います。

Apple iTunes



















iPhoneやiPodをご利用の方にはもうお馴染みで、
そうでない方もパソコン内の音楽データのライブラリソフトとして使っている方は多いのではないでしょうか。

せっかくのライブラリですから、ユーザーの仕様環境に合わせてデータも管理していきましょう。

上記で紹介したフォーマットやビットレートは、iTunesの設定画面から選択できます。













結論から申し上げますと、

■パソコンの容量はあまり圧迫したくない、たくさんの音楽データを持ち運びたい方。
『AAC 256kbps VBRを使う』

AACを選択した理由は、MP3よりも後に出てきたフォーマットのため圧縮効率が良い。
256kbpsを選択した理由は、256kbps以上のビットレートは非常に音質が良く、音源によっては非圧縮との判別ができないレベルのため。
VBRを使う理由は、極力容量を大きくしない、音質も有利なため。

設定をiTunes Plusにすると自動でなると思います。

■再生ソースはApple商品のみ。他端末は一切使わないApple信者の方。
『Appleロスレス』

音質は元の音源と同じです。
容量は非圧縮に比べ2/3ほどに節約できます。
欠点はApple製品以外の互換性がほぼないので、Apple製品専用と思ってください。

■容量は気にしない、音質は妥協しない方。
『WAV』

非圧縮です。音源のデータがそのまま保存されます。
音楽情報データを格納することができないので、iTunesやiPodでの再生は問題ないですが、USBでデータを持ち出して、オーディオなどに接続しても、カテゴリー分けしてくれず、フォルダで管理するしかないです。

上記の共通設定ですが、読み込み設定のエラーを訂正するに必ずチェックを入れてください。
エラーが軽減し、音の鮮度が良くなります。

iTunesは優れたインターフェイスで使い勝手が良く、ライブラリの管理能力が非常に高いです。
音質で困った時は是非上記を参考にしてみてください。

■因みに、ここまで3つのニーズ毎に紹介しましたが、それ以外の方は?
『iTunesは使わない』笑

iTunesではできない『FLAC』でエンコードしましょう。
Appleロスレスと仕組みは同じですが、汎用性が高いので、再生できる端末は非常に多いです。
どうしてもiTunesじゃなきゃダメ!という方以外は、実はこの方法をお勧めしたいです。
この方法はまた後日紹介いたします。

2016年6月21日火曜日

初代カロッツェリアx

この業界に携わってそこそこ長くなってきました。
カーオーディオの往年の名機と呼ばれるモデルも数々目にしてきましたが、
今回は初めて拝見しました。

カロッツェリアx  RS-A1x,A2x















発売は1993年らしいですね。
私が3歳の時のモデルみたいです...
タイムアライメントの概念はここから生まれたのですね。

流石にヘッドユニットはRS-D7xⅲでしたが、アンプが完動品でしたら是非音を聴いてみたかった。

サブウーハーはTS-W2xというこれまた見たことのないユニットで、
エンクロージャーを作るのに推奨容積を確認したところ、
フリーエアーの取り付けが前提のモデルだったのですね。
そもそもこのユニットが発売した時はまだ、サブウーハー自体が普及してなかったみたいです。

時代を感じると共に、過去を知ら無い者は今を語れ無い、ということで、
非常に勉強させていただいた1日でした。

2016年6月16日木曜日

タイムアライメントの測定にレーザー距離計

昨日は社員旅行で大阪のUSJに行ってきました。















並ぶのとか超苦手で結局一つしか乗り物は乗らず、
終始アルコールを摂取しておりましたww
しかし一杯720円は激高ですね...

スタッフの皆さんが楽しそうに仕事をしているのが印象的でした。
私の職場も、お客様と自然に触れ合える環境にしたいですね。

今朝はUSJ近くの、たこ焼きミュージアムで食事。















ミシュラン認定という言葉に誘われて、3つも完食。

そんなこんなで先ほど帰宅した次第です。


話が逸れましたが、今回のタイトルはレーザー距離計。
前からあれば便利だなと思っていたのですが、とうとう買っちゃいました。

BOSCH Zamo















使用目的はタイムアライメントの距離測定に限定されるので、
価格がリーズナブル、コンパクトなもので検討していると、今回のBOSCH製のものに辿りつきました。
高いものになると、面積や体積を測定できたり、測定結果を端末に送信できるみたいですが、私の今回の目的にはまったく不要でした。
ちなみに今回は楽天ポイント使用で2500円ほどで購入です。
(販売店で価格差はありますが 5000円〜6000円程で購入可能かと思います)

使い方はいたってシンプルで、ディスプレイ下のボタンカバーを開くと測定開始、
ボタンを押すと表示距離をホールドしてくれます。

本体は非常に軽量で、今まで使用していたメジャーよりもコンパクトで軽いです。

メジャーのように撓むことが無いので、測定結果は正確になります。
特にミニバンでリアのサテライトスピーカーや、荷室のサブウーハーを測定する時は超便利!
あとは、グリルカバーの無いスピーカーユニットを突く心配が無いので、安心して計測できます。

欠点をあえて言うなら、右ドアのスピーカーを計測する時、リスニングポジションに対して角度が付いているので、少し手がぶれただけで距離に誤差が出ることですね。
ドアのスピーカーは最終的に縦位相を合わせる時にタイムアライメントを触るので、さほど影響はないのですが。

結論 メジャーよりカッコイイ!
以上ですw

2016年6月11日土曜日

接点復活剤強し!

ホーム用のアンプにLUXMANのL-5という1978年のアンプを使用しています。
父から譲り受けた思い出と、私にいい音の基準を最初に植え付けてくれたリファレンス機であるがゆえに、今でも現役で使用しています。
決してHiFiではありませんが、そこそこSN、レスポンスも良く、音色はウォームでリスニングの時は聴き疲れしません。

LUXMAN L-5















内部配線を極力短くするために、入力が背面ではなく下部についているのが特徴です。
RCAプラグが大型のものは使用できません。

引っ越しの時にプリ部のイコライザーノブを可変抵抗のシャフトごとぶっ飛ばしたのも良い思い出ですw
どうしてもイコライザーを掛けたい時はネジザウルスで無理やり回してますw

ご老体のアンプなので片チャンの音が鳴らなくなったり、ノブを回すとガリっとノイズが乗る事が多々あります。
ヴィンテージアンプをお使い方は同じ症状でお悩みなのではないでしょうか。
そんな時は接点復活剤を気になるノブのシャフト部分にかけて、くりくり回すと意外と治りますよ。

おすすめの接点復活剤 エレクトロハーモニクス メタルコンタクト
















エレクトロハーモニクスはエレキギターやベースのエフェクター、ケミカルを輩出するメーカーです。
もちろん本来の使い方であるギターやエフェクター、プラグなどの接点の清掃にも重宝します。
細い綿棒を用意すると、RCAジャックの内部の清掃にも使えるので、アーティストの方はもちろん、オーディオファンの方も一つ常備しておいて損はないと思いますよ。
上記のノイズ対策には効果抜群です。

今回ご紹介させてもらったガリノイズの改善はあくまで延命措置です。
しばらく使っていると同じ症状がまた振り返してきますので、完全に復活させたい方はリペアしましょう。

2016年6月10日金曜日

MOGAMI 2534でRCAケーブル作成

会社の同僚の依頼でRCAケーブルを作成しました。
自作ケーブルのメリットは余分な長さを出さない事にあり、
特にカーオーディオにおいては、余分な長さを出すと車両の配線と束ねたり、輪を作ってしまいますので、ノイズ対策には効果的です。

MOGAMI 2534と国産の安いRCAプラグを使用しました。















ケーブルはモガミのRCA自作の定番とも言える2534です。
ナチュラルな音質で癖なく使えます。柔軟性もよく取り回しの自由も効きます。

ギターのケーブルや、エフェクターの内部配線でモガミの2524を好んで使っていまして、
その名残でRCAケーブルの作成依頼が来た時は、特別な指定がない限り2534を使用します。
モガミのケーブルは個人的に信頼が厚いメーカーです。

RCAケーブルは自宅近くの無線パーツ屋で購入した国産の激安プラグを使用しました。
このプラグが曲者で、ケーブルの差込部分が2534の径とほぼ同じなのと、プラグ自体が小型なため4芯とシールドの処理がなんのせ大変でした。
スリーブは無理やり付けてますww

はんだはWBTというメーカーのはんだを使用してます。
純銀4%のクリアな音質で、溶融温度が低く扱いやすいため重宝してます。

RCAケーブルの結線方法ですが、4芯を2つに撚ってホットとコールドに接続し、シールドはケーブルの入り口のみ結線し、出口はフリーです。
音楽信号はシールドを通さず、シールドはシールドとして活用するためにこの結線方法を使用しています。
なのでケーブルには方向性を示す矢印を記入しています。

既製品のRCAケーブルは2m、3m、5mが主流で、絶妙な長さが必要な時はついつい束ねてしまします。
束ねる事は磁場を生みノイズの発生原因にもなります。
必要なケーブルを必要な長さで用意する事で、音質的にも経済的にも有利になりますね。


2016年6月8日水曜日

音楽の姿が見えますか?

カーオーディオの最大の弱点は各スピーカーまでの距離差と、取り付け角度にあると思っています。

2WAYのスピーカーを取り付けた時、4つのスピーカーの距離は全て違います。
距離のズレは波形のズレを生み、音源の情報を低下させ、ステレオイメージもかなり右側に張り付きます。

ウーハーはドアに取り付けるので、左右向かい合う形になり、右のウーハーに関してはリスナーに対して90°近い角度が付きます。
指向性の強い中高音域の情報量は右側だけ著しく低下します。

スピーカーやアンプが良い、悪いの前に、この劣悪な環境を改善しないことには、音源に含まれる情報の1割も発揮できません。

上記の環境を改善するには最低限、
■各スピーカーの音を遅延し、到達タイミングを合わせる、タイムアライメント。
■指向性を考慮した上で、左右の周波数ピークを抑える、イコライザー。
が必要になってくるのです。

近年の市販カーオーディオやカーナビには、各チャンネル毎とはいきませんが、左右のタイムアライメント、左右共通の大体10バンドほどのイコライザーを搭載しているモデルが多くなってきています。
とりあえずそれだけあれば、上記の環境を100%改善することは難しいですが、50〜60%は改善できます。
カーナビで言えばダイヤトーンナビのプレミアムモデル、オーディオで言えば、カロッツェリアのDEH-P01や、カロッツェリアxシリーズの調整機能を駆使すると、インストールや、ユニットの性能を抜きにして、やっと100%に近い環境を作れます。

市販ナビで唯一左右独立31バンドEQ、3WAYデジタルXオーバーを搭載した
DIATONE SOUND NAVI PREMIUMモデル














では純正のシステムはどうでしょう?
タイムアライメント?付いているモデルは超希少です。
イコライザー?バス、ミドル、トレブル、3バンドイコライザーが主流です。
この状態でスピーカーなどをシステムアップしても、環境が変わらない事には、前よりもクリアに音が聞こえたかな?程度で感動を得られるレベルまで達しません。
ではどうしたら良いのでしょうか?
調整できるようにしたら良いのです。ここでオーディオプロセッサーの登場です。

私も使用しているAudison AP5.9 bit















ナビなオーディオから出力させた音声を処理し、マネジメントして最適化してれるのがオーディオプロセッサーの役割です。
先ほど申し上げたタイムアライメントは、出力のチャンネル数分しっかり調整できますし、イコライザーに関しても各チャンネルで調整可能なので、左ウーハーの800Hzのピークを2dBだけ抑えるなど、より細かな設定、調整が可能です。

拡張性も優れており、プロセッサーに外部入力が備わっている場合は、ポータブルオーディオや、追加オーディオなどを入力の切り替えで使用可能です。
この場合、純正ナビの回路を通過していないので、より鮮度の高い音の再生が可能です。
デジタル入力でハイレゾ音源の処理できるモデルも増えてきています。

いち早くハイレゾ対応を打ち出したHELIX DSP PRO














プロセッサーを取り付ける事でやっと音楽の本来の姿がダッシュボード上に姿を現し、音楽が『聞く』から『聴く』に変わります。
そこでやっと、音に対する不満点を解決することで、求める音への近道が出来るのではないでしょうか。

2016年6月5日日曜日

KENWOOD NEWスピーカーKFC-XS1703視聴してきました。

KENWOODの新商品スピーカーKFC-XS1703を視聴する機会がありました。
視聴車両はオデッセイ、ツイーターはAピラーにカスタムインストールされており、ヘッドユニットは同社MDV-Z702が装着されていました。

KFC-XS1703













今作から日本オーディオ協会のハイレゾ基準に適応し、従来の独自のハイレゾマークから、共通のハイレゾマークが付いてます。
再生周波数の上限がスペック上、96kHzから48kHzに落ちていますが、日本オーディオ協会の定義に基づく表記に変更になっているようです。(要するに96kHzまで再生するけど、聴覚範囲外という判定みたいです)

見た目は前作から変わっていないように見えますが、音質の向上を著しいものになっていました。

前モデルは正直パッとしないスピーカーで、特に低域、広域の伸びが良いわけでもなく、解像度が高いわけでも無く、音が好みならいいんじゃない?という感じのオススメポイントの少ないスピーカーでしたが、
新作に関しては、同価格帯のスピーカーから見ても広域の伸びが抜群に良く、解像度も高い、音場の再生能力も割と高く感じました。

ヘッドユニットがヘッドユニットなので、ツイーター、ウーハー間の位相の乱れがあり、音場が不自然な時もありますが、シンプルな構成の曲を聴く分には必要十分な範囲でした。
Z702はDACが非常に良いので、外部DSPを使用してマルチアンプにすると更に化けそうです。

ネットワークはコンデンサー1個のハイパスフィルターなのですが、数値誤差が5%のものを使用していました。
量販モデルは大抵誤差10%のコンデンサーを使用しているモデルが多いのですが、そこにKENWOODの拘りが感じられますね。
バイアンプにしても面白いかもしれません。

今回は持っていた音源が即席だったので、ハイレゾなどのインプレッションはできませんでした。
8月にも視聴する機会があるので改めてレポートします。

ちなみに私がデモカーに乗り込んだ時、オーディオ設定でリスニングポジションが助手席になっていましたw(左ハンドルの輸入車かw)
もちろん変更しておきましたので、明日以降はデモカーを存分にご視聴くださいw

■試聴曲

Marcus Miller Feat, Roy Hargrove & Raul Midon
A Night In Monte-Carlo
Track3:State Of Mind



















Hilary Kole
Haunted Heart
Track8:The Snake

















偶然にも2枚ともVicterレーベルww

2016年6月4日土曜日

カー用スピーカーをホームオーディオに

カー用のスピーカーは非常に安価です。
ホームのスピーカーはエンクロージャーの設計も含めて一つの製品に仕上がるのに対して、
カー用は車のドアに取り付けるのが前提なので、ユニットのみでの販売が当たり前です。(ソニックデザインはエンクロージャー一体ですが)

カー用の製品をエンクロージャー作ってホームに流用するとコスパ抜群なのではないか?と考えている人も多いのではないでしょうか?

実は私のホーム用のスピーカーはカー用を使用しています。

HERTZ ECX 165.4















普段は子供に悪さされるのでグリルネットを被せてあります。
バフレスエンクロージャーで、63Hz付近に共振ポイントを作ってあり、約16センチの口径ですが、ローエンドまでの伸びを良くしてます。
エンクロージャー内部の吸音材は癖の少ないシンサレートを詰めてあります。

生産終了品ですが、当時の販売売価は14000円程で、
エンクロージャーはDIYで材料費のみです。

エンクロージャーを設計して作ることに楽しみもありますし、出てくる音は製作に苦労した分の達成感もあるので、ある意味最強のコストパフォーマンスを実現できますw

HERTZのスピーカーは私のなかでエントリーモデルのベストバイモデルで、いろんな人にオススメさせて貰っています。
優れたレスポンスもありながら、温かみのある音で、音の輪郭も上手く表現します。
(お金があれば是非DYNAUDIOのEsotar2をw)

2016年6月3日金曜日

究極のハイレゾはアナログ

部屋を掃除していると、押入れの中から懐かしいものを発見。

Technics SL-1200MK5















高校の時やっていたバンドにDJというスクラッチ音を担当するパートがいまして、その影響で購入したターンテーブルです。

いちようDJするために(結局しませんでしたけど)もう一台とミキサーがありましたが、リスニング用でしか使用しませんでしたので、この一台以外は売却しました。

カートリッヂはSHURE SC35C
タフで音域バランスはフラット、オーディオ屋が少ない富山でも、替え針を比較的入手しやすいため使用してました。

発見し聴こうと思いましたが、針が見事に潰れていました...
新しい家の書斎が完成したらじっくり視聴したいと思います。

世間ではLPブーム?なようで、最近ではTechnicsの限定モデルも、30分で完売。
SONYハイレゾリッピングできるLPプレイヤーも人気みたいですね。

SONY PS-HX500















LPはアナログの音声記録媒体です。
アナログはノイズは多いですが、デジタルのデータと違い時間軸で音声を切り分けません。
ナチュラルでかつダイナミックレンジに富んだ音を再生してくれます。

前にパイオニアの松本記念館を見学させてもらった時、
蓄音機の最高峰といわれるクレデンザを視聴させてもらいました。

ビクタービクトラーラ クレデンザ



















音源からスピーカーまで、電気増幅をまったくしていません、究極のアナログです。
再生される音は、非常にリアルで艶やか、ノイズはもちろん多いのですが、それすら味と感じさせる音に感動した記憶があります。

更に、LPを所有する喜びというのも捨てがたいですね。
ハイレゾを主としたダウンロードコンテンツにはパッケージが存在しませんから、所有している喜びというのは得られません。
対してLPは、あの圧倒的な存在感から芸術性すら感じ取れます。

敷居が高いと思いがちなLPの再生環境ですが、安いLPプレイヤーは一万以下で買えるものもありますし、音源の種類も豊富とは言えませんが、通販やレコードショップを中心に購入できます。
是非音楽の新しい楽しみ方に挑戦してみてください。