2016年6月8日水曜日

音楽の姿が見えますか?

カーオーディオの最大の弱点は各スピーカーまでの距離差と、取り付け角度にあると思っています。

2WAYのスピーカーを取り付けた時、4つのスピーカーの距離は全て違います。
距離のズレは波形のズレを生み、音源の情報を低下させ、ステレオイメージもかなり右側に張り付きます。

ウーハーはドアに取り付けるので、左右向かい合う形になり、右のウーハーに関してはリスナーに対して90°近い角度が付きます。
指向性の強い中高音域の情報量は右側だけ著しく低下します。

スピーカーやアンプが良い、悪いの前に、この劣悪な環境を改善しないことには、音源に含まれる情報の1割も発揮できません。

上記の環境を改善するには最低限、
■各スピーカーの音を遅延し、到達タイミングを合わせる、タイムアライメント。
■指向性を考慮した上で、左右の周波数ピークを抑える、イコライザー。
が必要になってくるのです。

近年の市販カーオーディオやカーナビには、各チャンネル毎とはいきませんが、左右のタイムアライメント、左右共通の大体10バンドほどのイコライザーを搭載しているモデルが多くなってきています。
とりあえずそれだけあれば、上記の環境を100%改善することは難しいですが、50〜60%は改善できます。
カーナビで言えばダイヤトーンナビのプレミアムモデル、オーディオで言えば、カロッツェリアのDEH-P01や、カロッツェリアxシリーズの調整機能を駆使すると、インストールや、ユニットの性能を抜きにして、やっと100%に近い環境を作れます。

市販ナビで唯一左右独立31バンドEQ、3WAYデジタルXオーバーを搭載した
DIATONE SOUND NAVI PREMIUMモデル














では純正のシステムはどうでしょう?
タイムアライメント?付いているモデルは超希少です。
イコライザー?バス、ミドル、トレブル、3バンドイコライザーが主流です。
この状態でスピーカーなどをシステムアップしても、環境が変わらない事には、前よりもクリアに音が聞こえたかな?程度で感動を得られるレベルまで達しません。
ではどうしたら良いのでしょうか?
調整できるようにしたら良いのです。ここでオーディオプロセッサーの登場です。

私も使用しているAudison AP5.9 bit















ナビなオーディオから出力させた音声を処理し、マネジメントして最適化してれるのがオーディオプロセッサーの役割です。
先ほど申し上げたタイムアライメントは、出力のチャンネル数分しっかり調整できますし、イコライザーに関しても各チャンネルで調整可能なので、左ウーハーの800Hzのピークを2dBだけ抑えるなど、より細かな設定、調整が可能です。

拡張性も優れており、プロセッサーに外部入力が備わっている場合は、ポータブルオーディオや、追加オーディオなどを入力の切り替えで使用可能です。
この場合、純正ナビの回路を通過していないので、より鮮度の高い音の再生が可能です。
デジタル入力でハイレゾ音源の処理できるモデルも増えてきています。

いち早くハイレゾ対応を打ち出したHELIX DSP PRO














プロセッサーを取り付ける事でやっと音楽の本来の姿がダッシュボード上に姿を現し、音楽が『聞く』から『聴く』に変わります。
そこでやっと、音に対する不満点を解決することで、求める音への近道が出来るのではないでしょうか。

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